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「シニア」がテーマの11月
3週目はワンちゃんの介護についてです。

実際、ワンちゃんが動けなくなってしまったり
寝たきりになってしまったとき
どのような心持ちや対処をしてあげればよいのか
実践的なこともふくめて紹介できたらと思います。

 

進むワン世界での高齢化

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人間と同様、いまワンちゃん達の世界でも医療の発展やフードが良質になったこともあり
高齢化が着実に進んでいます。
今までは10歳くらいだった寿命のワンちゃん達が、より長生きできるようになりました。
一緒に長くいれる分、ワンちゃんの高齢化による介護も身近になってきました。

少しでも健やかにシニアライフを送るには、どういったことに気をつければよいのでしょうか。

 

食事

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歳を重ねると消化機能も低下し、栄養を吸収しにくくなってきます。
タンパク質の合成能力が低下することにより、タンパク質不足になり
筋肉量が落ちてしまうと免疫力の低下や貧血にもなりやすくなります。

良質で消化のいいものが望ましくなってきます。

またカルシウムの吸収も少なくなるため、骨も弱くなってきます。
バランスのいいカルシウム、だけでなくリンを一緒に摂って
骨粗しょう症などの病気も予防したいところです。

吸収しにくい=腸の運動も不活発になります。
その分、便秘などにもなりやすいのがシニア期です。
適度な食物繊維を摂取して便秘の予防にも注意が必要ですね。

ごはんも、ドライフードだけでなくコトコト煮込んでやわらかくなったレトルトタイプやシニア用の栄養素をおかゆタイプにしたものや缶詰タイプ
良質なタンパク質がとれる且つ低カロリーなお肉を中心に配合されたフードもあります。

またシニア期に入ると、のどの渇きを感じにくくなります。
水のみ場まで行くのも億劫になってしまうことも。
脱水症状にさせないためにも、積極的に水分をとるようにしましょう。
水分は食事を胃に流すのも助けてくれますし、口の残った食べかすを綺麗にするにも役立ってくれます。

歳を重ねると噛む力も弱くなってくるので
食べづらそうに感じたら、ドライフードをひと肌程度のぬるま湯をかけてふやかします。
こうすることによって消化もよくなります。

 

※流動食の作り方

1.ドライフードをひと肌ぐらいのお湯にひたしてやわらかくします。
手作りの食材の場合は適切な大きさに切ります。

2.ミキサーにフード、もしくは食材と少量のぬるま湯を入れて、滑らかにします。
この時につぶつぶが多く残っているとシリンジ(針のない注射器)に詰まってしまいます。

3.ぬるま湯で硬さや量を調整します。
(あまりに水分が多いと量が大量になってしまい、負担がかかってしまいます。
水分が少なすぎても上手に食べることが難しいので、ワンちゃんの様子を見ながら調節してください。)

4.シリンジや八チミツの殻容器に流動食をいれます。

 

◇食べる姿勢

シニアになると飲み込む力が弱くなってきます。
食べたものがきちんと胃に運ばれるようにするには、食べるときの姿勢がとても大切です。
たって食事ができるワンちゃんでも首を下まで下げて食べることが
どんどん負担になってきます。
食器を台の上に置いてあげたり、口の高さまで持っていってあげると
ワンちゃんへの負担が軽くなります。

 

◇寝たきりの場合

立てなくなって伏せの状態が保てるようであればその体勢で。
伏せも厳しいようであれば、抱っこをして体を支えて、少しでも頭が体よりもうえの位置になるようにして食べさせてあげましょう。
寝たまま食べさせてしまうと、食べ物が飲み込みきれず食堂に引っかかってしまうことがあります。
それを防ぐためにも、寝たきりであっても少し頭が高くなるように、クッションなど
に寄りかからせたりしてあげましょう。

流動食の場合は、シリンジなどで口の横から少しずつ流し込んであげます。
抱っこなどをして食べさせているとき、顎をグッと上を向かせて食べさせてしまうと
誤って気管に入ってしまうことがありますので、注意して下さい!

時々水を飲ませながら、きちんと飲み込めるように補助してあげましょう。

食べ終わったら水で口の中を湿らせてガーゼで綺麗にして、口の周りをふきます。

20~30分ほどは姿勢を維持して様子を見るようにしてください。

 

運動

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前回のシニアのケアの記事でも書いたように
高齢になってくると動きも不活発になり、寝てばかりのことも多くなってきます。
お散歩も休みがちになってしまいますが
その分筋力も落ちてきてしまう上に、関節の動きも硬くなってきます。

外の空気に当たるということは体や脳を刺激して心身にいい影響を与えるので
できるだけ外の空気に触れて適度に運動をさせてあげたいところです。

自力で歩けるのであれば
ワンちゃんのペースに合わせてゆっくり歩くだけでもよいでしょう。

後ろ足がふらついてしまう場合等は
歩行補助ベルトなどをつかって歩行の補助をしてあげましょう。

寝たきりであっても状況や可能であれば
抱っこやカートで外の空気に触れさせてあげるだけでも変わってきます。

特に寝たきりのワンちゃんにはマッサージをしながら脚の屈伸運動をしてあげるとよいでしょう。
足先を優しくクルクル回してみたり、さすったり優しく指圧したり
からだが硬くならないように、血行を促す効果もあります。

 

◇徘徊時の対処

自分で歩けるワンちゃんで痴呆になってしまった場合
痴呆の症状が出てくると、前には進めるのに後ろに下がることができず
家具の間や狭いところにはまってしまったりしてしまうことがあります。
そして、意味もなくただフラフラと徘徊してしまうときがあります。

ずーっと見ているわけにもいきません。
家具の隙間をなるべくなくしたり、ワンちゃんから目を離す場合にはお風呂マットのようなものをサークル状にしたり
その中で歩く分にはケガの予防にもなります。

最近では介護用の柔らかい素材でできたサークルも販売されています。

 

日々の生活で!

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主に以下では注意したいことを紹介します。

床ずれに注意!

寝たきりになってしまったワンちゃんなどによく見られる【床ずれ】
腰や肩、前脚や後ろ脚の関節などの圧力のかかりやすいところになりやすく
できてしまった場合は悪化しないうちに早めの対処を心がけましょう。

低反発マットやエアマット、ウォーターベッドなど圧力をやわらげられる素材を
ベッドの素材にするのがお勧めです。

冷え対策

寝たきりにになると血行も悪くなって四肢が妙に冷えたりする場合もあります。
床ずれの予防と共に靴下をはかせるのもよいでしょう。
特にバタバタ動くワンちゃんは傷もつくりやすいので、場合によっては良い対策になります。
素材は摩擦が少なく、柔らかいものがよいでしょう。

立っているのが難しい子は介助をしてトイレをさせ
自力排尿排便が難しい子は定期的に搾り出してあげるようにします。
オシッコがすべて出きらずに膀胱に残っていると、細菌が繁殖しやすくなり膀胱炎になってしまうことがあるので注意が必要です。

トイレの仕方についてはかかりつけの動物病院で教えてもらえます。

大便を垂れ流してしまうワンちゃんの場合はオムツの使用が一番です。

ワンちゃん用のオムツも販売されているので利用したり、サイズによっては人間の赤ちゃん用や介護用のものでも代用可能な場合があります。

排泄について

上記でもあげたように、高齢になると水分をとる意識が低くなり
また本当は飲みたいのに飲みに行かなかったり、行けなかったりという場合もあります。
水分が足りなくなると排尿も出にくくなります。
寝たきりの場合は自ら水分をとるのが難しいので、シリンジなどでなるべく新鮮な水を飲ませてあげるようにしましょう。

 

介護支援サービス

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介護生活を続けていくうえで
また、どうしようもない理由で介護生活が続けられない場合等

飼い主さんの手助けになるものの1つが【介護支援サービス】です。

◇自宅訪問方の介護支援サービス

「ワンちゃんが心配だけど、どうしてもでかけないとならない用事がある・・・!」
「介護の方法がよくわからないので誰かに聞きたい・・・!」
「うちのワンちゃんは移動がストレスになってしまうから、自宅で見てもらいたい。」
という方のために

最近ではシニアのワンちゃんもケアしてくれるペットシッターさんも増えてきました。
また、ドッグホテルなどの業者も同様のサービスを提供しているところもあります。

カウンセリング料金+ケア料金+交通費

ケア料金は犬種や大きさにうよって異なり、時間制になっています。
また介護の度合いや、中には大きさには関係なく一律料金になっているところなど様々です。

カウンセリング料金は1500~3000円ほど
中型犬で一回60分のケアで約3000~5000円ほどです。

飼い主さんや家に人がいる時にシッターをお願いするのであればいいですが、留守中にケアをお願いする場合は他人が自宅に入ることになります。
大事なワンちゃんと一緒に鍵も預けることになるので
シッターさんを選ぶ何よりのポイントは人間性になります。
またワンちゃんとの相性も含めて確認した上で判断しましょう。

◆短期お預かりタイプの介護支援サービス

「1日出かけなければならないため、預けたい・・・」
「引越しをしなければならず、その間だけ預かって欲しい」
という方のために

自宅を離れて、デイケアや連泊タイプの介護支援サービスです。
中には送迎サービスがあったり、長期の預かりも対応しているところもあります。
経営母体が動物病院であるケースもあり、その場合には医療面でのサポートを受けることも可能です。

カウンセリング料金+利用料

カウンセリング料は3000円くらいが平均的です。お泊りとなると
1日約7000円ほどが平均的といえます。
またこちらも同じく介護の度合いなどによって料金が異なる場合があります。

ワンちゃんにとって預けるということは環境がガラッと変わるので
それがストレスになってしまい、体調を崩してしまうタイプのワンちゃんも居ます。
預ける以上は飼い主さんがうちの子は預けて大丈夫か見極める必要があります。

◆長期~終生預かり方の介護支援サービス

「自分が病気になってしまい乳歯無くてはいけなくなってしまった・・・」
「自分も老人ホームへ入ることになり、面倒を見てもらえる家族や友人もいない・・・」

という方のために
一部で注目されている老犬ホームと呼ばれる長期、または終生預かり方の介護支援サービスです。
こちらのサービスについては飼い主さん達の中でも賛否両論あるといわざる得ないことは否めません。
「本当にどうしようもない理由があって本当に困っている」
かつそのサービスを利用するだけの余裕のある飼い主さんたちにとっては助かるサービスなのかもしれません。

(入所金・保証金)+利用料

入所金などを設けていないところもありますが、それを必要とするところでは
約10~20万円。
ワンちゃんのサイズや介護の度合いによって料金が異なります。
利用料は月払いや年払い、生涯払いなどがありますが、生涯にわたって預ける場合には100万円単位の費用が必要になってきます。

生涯ワンちゃんを預けてしまう場合、これで介護から開放される、などと短縮的になってしまう方がいるかもしれません。
それでは飼育放棄と同じことになってしまいます。
本当に預けるしか選択肢が無い。
とことん考えた上で決断していただけたらと思います。

 

心安らげる場所

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ワンちゃんも歳を重ねて人を恋しがるようになるところがあります。
家族と一緒に居ることによって安心できているということといえます。

例えば、今までは自分の場所で眠っていたワンちゃんが
家族の集まるリビングで寝たがったり
飼い主さんのベッドの近くで寝たがったりというようなことはよくあります。

その一方で騒々しいところを嫌うようにもなりますが
できるだけ家族の目が届いて
ワンちゃんが安心できる場所や環境をつくってあげましょう。

介護をするにあたって・・・

愛犬が高齢になって。介護が必要になったときに、多くの飼い主さんが誠心誠意にワンちゃんの介護をするかと思います。
介護の生活になると世話にかける時間や金銭的・精神的な負担で
飼い主さんたちが疲れきってしまうこともあります。
やはり介護と聞くと深刻に重大なものだと難しく考えて気負いすぎてしまうと思います。
介護生活が長引くほどワンちゃんはもちろん飼い主さんも少しでも楽になれる方法を考えて
いい意味で手抜きを考えられると介護生活をより愛犬との濃密な時間としてとらえることができるかと思います。

今週は具体的な介護について紹介しました。

次回は「お別れとの向き合い方」について紹介します。

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